ムルティプラの水温が高い話

整備から戻ってきたムルティプラは、おおむね好調で、ずんぐりした図体からは想像もできないほど機敏に操ることができ、運転する楽しみを存分に味わうことができる。

これまで頑張ってきた甲斐があったものだと、感慨深くハンドルを握りながら、ふとメータに目をやると、なんと水温計の目盛りが5を指している。

たまたま5に到達しただけで、すぐに戻るだろうと思って観察していたのだが、しばらく5のままで、時折レベル6まで到達していた。

6まで行ったら、もうその上には、1つしか目盛りがない。。。

これじゃあオーバーヒートするんじゃないかと、冷や冷やするが、しばらくすると、また5に戻っていった。

それからしばらくの間、乗るたびに水温計に着目していたのだが、やはり5の目盛りを指していることが多く、ときたま6になったり、4になったりしていたのであった。

 

このムルティプラは、もともと水温計は4が標準で、たまに5を指し示すことがあった。

それが冬場になると1~2より上にはあがらなくなり、オーバークールの症状が見られたので、今回の整備でサーモスタットと水温センサーを交換したのであった。

この交換で、水温計は3くらいで落ち着くのではないかと思っていたのだが、ところがどっこい、交換前よりも水温計の目盛りは高くなっている。

 

持ち込んだサーモスタットが楽天で一番安いものを選んだのがまずかったのだろうか。。

でも、しばらく走った後にボンネット開けてホースを触ってみると、上のホースも下のホースもどちらも熱いので、ちゃんと機能はしているようである。

しかもこんなに頻繁に目盛りが5を指すのだから、整備中の試運転でも、きっと同じ状態だったはずである。

それでも問題ないと判断したのだから、もうしばらく様子を見てみよう。

 

というわけで、10月の3連休に長野までキャンプに行くのに、ムルティプラで関越を走ってきたのであるが、帰りの高速で大渋滞にはまってしまった。

気温28度くらいの中、3時間ほどノロノロ運転するはめになり、練馬まで5時間以上かかったが、水温計の目盛りは5を指し示すものの、特にオーバーヒートする気配はなかった。

これが耐えられたのだから、きっと大丈夫。人間だって平熱の高い人がいるし、うちのムルティプラはこれが標準なんだろう。

気にしても仕方ないので、そう思って乗ることにした。