オートマオイル交換後のエグザンティアのAL4の話

このエグザンティアは、購入時の整備でオートマオイルの交換をしていたのだが、4年もたつと、日常の中で不快なシフトショックを感じる機会が多くなっていた。

加速時にはほとんどストレスを感じないのだが、停車寸前のショックが特にひどく、赤信号で停まるときなどは、最後に「ドンッ」という振動とともにギアがシフトダウンするので、誰かが後ろから追突でもしてきたかと、勘違いするくらいである。

あまりにひどい時などはスノーモードにすることで、ショックを回避していた。これだと一速を使わなくなるので、まったくショックは出なくなるのだが、加速時のもっさり感がどうもいただけない。

そこで、根本的に症状を改善すべく、今年9月末の車検時に、再度ATFの交換を依頼したのである。

ATFの交換はお店にまかせっきりだったので、何のオイルを、どれくらいの量交換したのかはわからない。

お店のコメントとしては、「試運転では、だいぶショックは減ったが、まだ少し違和感は残っている。またすぐにひどくなるようなら、今度はバルブの交換になるだろう」とのこと。

完全なる復活とまではいかないものの、交換後のギアは、生まれ変わったようにスムーズな変速をしてくれて、その効果は抜群であった。

それから3か月、日常使いの中での印象として、加速時はまったく問題ないのだが、もともと問題のあった停車寸前のショックは、完全には無くなっていない。頻度はかなり少なくなり、その程度も格段に小さくなったのだが、やはり「トン」くらいのショックを伴って停車することが、たまに起きるのである。

以前のようなストレスを感じることは無くなった。しかし、完全に症状が治まったわけではない。この小さな「トン」が積もり積もってダメージを蓄積させ、いつかまた大きな「ドンッ」に変わっていくのかもしれない。

AL4をできるだけ長く快適に乗るために、自分ができることはなんだろうか、、、と考えながらシフトを眺めていたら、、

レバーもシフトゲートも、手動で動かして変速しやすい形をしているではないか。

これをマニュアル車のように操作して、信号での停車寸前で、ニュートラルに戻してやれば、まったくショックを伴わずに停車できるはずである。


というわけでさっそく実践してみる。

運転中にシフトショックの症状が出始めたタイミングで、マニュアル操作に切り替える。

ショックが出るタイミングよりも一足先に、Nレンジにギアチェンジすると、減速から停車までスムーズにクルマを操ることができるようになった。

オートマ車なのに毎回これをやるのは面倒かもしれないが、症状が出たときだけやればいいのだし、マニュアル車を運転していれば当たり前のことなので、慣れればまったく苦にならない。

信号のたびに、NとDを移動させていると、ギアに負担がかかるという意見もあるかもしれないが、これは一般のオートマの話をしているのではなく、AL4の話である。

シフトショックを伴う減速よりも、伴わない減速のほうがクルマに優しいと信じたうえでの一つの解として、少しはAL4の寿命を延ばすことができることを期待している。