前回エグザンティアがレッカーされた報告から、だいぶ時間が経ってしまったのであるが、それはなにもエグザンティアが長期入院していたからというわけではない。
単に持ち主である自分の身辺があわただしかっただけで、修理に出したエグザンティアは、わずか2週間ほどで戻ってきていたのである。
今回の漏れの原因は、ホースの一部が劣化していたことが原因で、ホース交換だけという軽傷で済んだのであった。(とはいえ、修理代は5万円弱かかったので、お財布へのダメージはそれなりに大きいのであるが。。。)
「年数が経ってるから、どうしてもホースは劣化してくるからね。」
と甘木さん。
それなりに古い車、それがハイドロシトロエンなのだから、これからも劣化していく各部の部品と付き合いながら維持していく必要があるのだろう。
でも帰り道のエグザンティアの乗り心地といったら、本当になめらかで、これを味わってしまうと、あの寒空でのレッカーの記憶などは、取るに足らない些細な出来事と化してしまう。。。まさに乗れば乗るほどにハイドロの魔力に憑りつかれていくのであろう。
しかし、こうやってシトロエンのすばらしさを味わうことができるのも、甘木さんのお店があってこそである。
年度末でお店が忙しい中でも、短時間できっちりと完璧に仕上げてくれる。まさしくプロの仕事である。
それと比べてはいけないのであるが、一方のムルティプラはどうだろうか。。
本当にこのままで良いのか。
エグザンティアのハンドルを握る帰り道、私はいっこうに戻らないムルティプラに対してある決断をくだすことにしたのである。