ムルティプラを探していたらシトロエンが見つかった話

ムルティプラを中古車サイトで見てみると、前期型のほうが「値段が高い」「シートのへたりが激しい」「走行距離が多い」と悪いところだらけである。

外観に特にこだわりがあるわけではないので、比較的状態がよさそうな後期型に絞って探そうとしたのであるが、近所に停まっている前期・後期の両方を家族に見せたところ

「せっかく乗るならイルカだね」(細君)

「イルカに乗りたい」(子供)

と前期型のほうを気に入ってしまい、やむなく悪条件の中から探さなければならなくなった。

カーセンサー、グー、ヤフオク、メルカリ、エンスーの杜などを毎日のようにチェックしていたのだが、心を動かされるようなクルマは見つからない。

ただでさえ少ないムルティプラで、新着情報が更新されることは稀なので、掲載されている車を何度も見ることになる。

ところが、何度も見ているうちに新しい発見が生まれたのである。

 

とあるお店の掲載写真。このムルティプラの隣に見切れているクルマは・・・
このフォルムはどう見てもシトロエンではないか。

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気になったのでお店の他の車両の写真も見てみると・・・見つけた。やはりDSである。
そして左側には2CV。もはや売り物のC2よりも存在感を放っている。

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敷地内に当たり前のようにオールドシトロエンがいるとは、いったいどんなお店なんだ。
お店の詳細ページを見ても、特にこれと言った情報は掲載されていない。
だが、ここにもいる。整備風景の写真はBXである。

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掲載されているムルティプラの写真うつりがお世辞にも良いとは言えなかったので、これまであまり気にも留めていなかったのだが、よくよく見ていくと、このお店が醸し出す雰囲気はタダモノではない。

 

これからフィアットを買おうとしているのに、シトロエンを見つけてしまうのはおかしな話である。

だが、私はこれまで中古車サイトに掲載されているクルマを買ったことがなく、いざ購入するのに、見ず知らずのお店がずらりと並んでいる中で、ここだという決め手を作るのはけっこう難しい。

ならばこうやってムルティプラシトロエンがつながったのは、ひとつの縁と考えてもよいのではないだろうか。

というわけで、このお店に行ってみることに決めたのである。