外出先でアイドリング不調におそわれたムルティプラ。
レッカー先をどうしようかと悩んでいたのだが、S店に預かってもらえるとなると、話が変わってくる。
ただ、すぐに入庫するのは難しいと思うので、このまま親戚の家に置いておくよりも、なんとか自宅の駐車場まで戻ってから、レッカーしてもらった方が良い。
折り返しの電話を待つ間、
「さあ、奇跡よ起きろ。もう一度アイドリングしてくれ」
とエンジンをかけてみたのだが、そんなことで、アイドリングするほど甘くはなかった。
と、そのとき、一緒にこの状況を見てくれていた、クルマに詳しい親族が
「エアコン付けてみたらどうですか?」
というので、エアコンをONにしてエンジンをかけると、なんと、アイドリングするではないか。
「エアコン付けると、アイドリング上がりますからね」
と親族。ナイスアドバイス!これで家に帰れるかもしれない。
しかし、これまたそんなに甘くはない。
テスト走行で、付近を10分ほど走ってみたのだが、やっぱり停止間際の減速で、エンストしてしまう。
過去のエンスト問題の時のように、停止寸前でアクセルを吹かしながらブレーキすれば乗り切れるかもしれない。
でも、子どもを乗せて帰るのだから、万一のことを考えると、そんなリスクのある状態で帰るのも心配である。
そんなことを迷っているうちに、S店から折り返しの電話が来た。
「今日もってきてもらっても大丈夫です。ただ、いま入庫がいっぱいなので、いつ見られるというお約束はできないですが」
これで決まった。リスクをしょって帰るより、修理はいつになってもいいから、さっさとレッカーで預けてしまおう。
あまりにあわただしくて、写真を撮る暇もなかったのだが、ムルティプラはレッカーされていき、我々はタクシーで自宅まで変えることになったのである。
タクシー代は保険会社から出してもらえるので良かったのであるが、ムルティプラは、またしばらく入院生活であろう。
原因は燃料ポンプか、はたまたECUか、、診断を待ってみないとわからないが、修理しても修理しても、懲りずに不具合を連発する、こんな状態で、今後も維持していけるだろうか、、と、気持ちが萎えてしまうできごとであった。