みんなで出かけるときのクルマについて考える話

私はミニバンを所有したことはないのだが(プジョー308SWは一応7人乗りだったが、使えないのでカウントしない)、これまで何度もミニバンにはお世話になっている。

フジロックや朝霧のような野外フェスやキャンプなど、年に数回は友人たちと連れ立って出かけることがあるので、そういう旅には一台のクルマでワイワイと行くのが楽しい。

しかし、ミニバンに乗るたびに感じるのは、3列目の人たちの孤独感である。

よくミニバンは運転席と助手席が孤独になるという話も聞くが、私の経験ではどう見ても3列目に座らされた人たちが孤独を味わうことになっている。

最前列と2列目で交わされている会話は、車中の音にかき消され3列目までは届かない。会話に入れない3列目はの人は、そのうちぼんやりと窓を見ながら、眠りたくもないのに目をつぶる。そんな光景をバックミラー越しに何度見たことか。

さらには3列目を出したおかげで、トランクに入りきらない荷物が出てくれば、それを膝に抱えて乗らなければならない。

これでは移動が、旅の本来の目的からかけ離れた、たんなる苦痛と忍耐の時間になってしまうのではないだろうか。

 

わが家は妻と息子の3人家族なので、家族だけで出かけるのであれば、エグザンティアがベストマッチなクルマである。

しかし、このところ妻の両親や甥っ子を連れての遠出や、友人家族とキャンプに行ったりと、エグザンティアでは手狭な旅が増えている。

その都度レンタカーなどで調達すればいいのかもしれないが、急に思い立った旅行などでは、すでにミニバンは他の予約で埋まってしまっていたりと、意外と面倒なのである。

7人乗りで唯一乗りたいミニバンは、シトロエンのC4ピカソだが、きっと3列目は過去に借りたワーゲンのトゥーランと変わらず、それほど広くない上に、シートを出したらほとんど荷物が乗らないであろう。

 

そんなときに思い出したのが、友人のジープ ワゴニアである。
前席がベンチシートの6人乗りだったので、3人+3人乗車で朝霧JAMに行ったことがあったが、あれは一体感があった。

私がみんなで出かけるクルマに求めているのはあの感覚である。

前席ベンチシートならアメ車や昔のクラウンなどにありそうだが、アメ車も昔のクラウンもあまり乗りたいとは思えない。

ほかにあるだろうか。。

あるではないか、フィアットムルティプラが。