ムルティプラに乗ってみた話

MT車に乗るのは、10年ぶりくらいのことである。しかも記憶にある最後に運転したMT車は、前に3人乗れるトラックだったからだろうか、ムルティプラに乗ってみて感じたのは、トラックみたいだなという印象であった。
ただ、トラックはギアチェンジするたびに、もっさりと進んでいくのに対し、ムルティプラはギアチェンジのたびに軽快に加速していく。

アクセルもギアもハンドリングも、レスポンスが非常に良いので、クルマを操っているという意識が強くなり、運転して楽しくなる。

窓も大きいので、ちょっとくらい暑い日でもエアコンを使わずに、外の空気を浴びながら走るのが、これまた気持ちいい。

乗り心地は決して悪いとは思わないが、比較対象がエグザンティアなので、これは仕方がない。それよりも、エグザンティアを長く運転して、その乗り心地にすっかり慣れてしまっていたが、あらためて他のクルマと比べると、ハイドロシトロエンとは、こうまで独特の乗り心地なのかと、あらためて驚いた。

内装はよく言われているように、パネルはベトベトしているし、ドアの持ち手はカサカサしているし、内張の布がはがれてネバネバしたスポンジが落ちてくるし、とにかくひどいものである。

しかし、とりあえず楽しいトラックだと思えば、不思議とボロボロなのも許せてくる。

 

走行距離も12万キロを超えていて、けっして状態も良いとは言えないが、このムルティプラなりに良い点もあるのである。

まずは後ろのガラスに遮光フィルムが貼られている。

これはエグザンティアで、同乗する家族から「まぶしい」「暑い」という声があがり、日差し対策に苦労している経験からすると、かなり嬉しい装備である。

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そしてサンルーフが付いている。

これは、もう子供が喜ぶ最高のオプションである。後ろのルーフは、シリコンコーキングで固めてもらったので、開閉はできないが、雨漏りの心配はなくなった。

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ムルティプラを買った目的は、みんなで楽しく移動するクルマを手にするためである。

ひとまず、その条件はそろっている。

あとは、隠れた致命傷が無いことを祈りつつ、細かな不具合を、これからどうにかしていこうと思う。