そういえば、ムルティプラを待っていた話

今年の初めにムルティプラを発注してから、早5か月が過ぎようとしている。

「いつでもいいですよ、整備ができしだいの納車で」

と言ったときには、まあ2か月くらいで来るだろうと踏んでいたのだが、その倍の月日を待っても、まだできないのである。

最初の1~2か月は、確かにワクワクしながら待っていたのだが、3か月目は、やきもきしながら待ち続け、4か月目になると、やきもきするのも馬鹿らしくなってしまい、5か月目に突入したころには、もうほぼ頭から消えている日のほうが多くなっていた。

そもそも、みんなで楽しく出かけるクルマが欲しくてムルティプラに決めたのであるが、この半年、コロナの影響でみんなで出かける機会もほぼなかった。

そしてエグザンティアがあるのだから、普段使うクルマには困らない。

そうなってくると、果たしてムルティプラは本当に必要なのだろうか・・・と頭をよぎることもあるのだが、もう買ってしまったのだから待つしかない。

遅れている理由は、以下の2点である。

  • シトロエンの仙人が多忙のため、整備を外注することになった。外注先も多忙のため、引き受けたものの、整備を後回しにせざるを得なくなっている。
  • 整備用の特殊工具とパーツの取り寄せで、想像以上に時間がかかっている。

お店からは、1か月に1回のペースで電話連絡が来ており、納車が延びるたび、毎回申し訳なさそうな声が響いてくる。

エグザンティアもそうであるが、やはり今の時代に、それなりに年式の古い車を整備してもらうのであれば、待つということは必要なのであろう。

それに、世の中にはジムニーやヤリスの新車が欲しくて半年でも1年でも待つ人もいる。むしろそれよりも希少なムルティプラに5か月待つのだって、あながちおかしな話ではないのではないか。

こんな絶滅危惧種を、走れるようにするために奔走してくれているのだから、こちらとしては整備の遅れを非難する気など毛頭ないのである。

というわけで、まったく催促することなく、待たせていただいていたのであるが、ついに納車のめどがついたという連絡が来たのであった。