このエグザンティアは、スライダーのワイヤーが完全にひん曲がってしまい、ずっと外気導入で走っている。過去にラジオペンチでつまんで伸ばしてみたことがあったのだが、真っすぐ戻る気配はなかったので、あきらめて放置していた。
しかし、トラックの後ろなどを走っていると車内に排ガスの臭いが充満するので、気分のいいものではない。
そこでもう一度修理をしようと試みる。まずは情報収集である。同じ症状で悩んでいた先達が必ずいるはずだ。
日本語のページでは残念ながら見つからなかったので、困ったときのFrench Car Forumを覗いてみると、やはりスレッドが立っている。
どうやって真っすぐにしたのかまでは述べられてはいないのだが、自力で治せるとわかれば勇気が湧いてくる。上部の黒いカバーは取れないとばかり思っていたのだが、スレッド上にアップされた写真ではきれいに外れている。
うまく引っかかりを避けるように傾けていくとカバーが外れた。これで格段に作業がしやすくなった。
しかし、やっぱりケーブルをラジオペンチでつまんで引っ張っても、簡単には真っすぐにはならない。
I straightened...と書いてあるのは、手でやったのか?
最終的には両手でつまんで、ひん曲がった方向と逆向きにひねることを繰り返し、ようやく真っすぐな状態に戻すことができた。
テストで何度か動かしてみたが、素直に左右にスライドしてくれる。
やさしくスライダーを動かしてやらないと、再び曲がってしまう危うさを秘めた状態ではあるが、ひとまず外気/内気の切り替えは復活したのであった。