電話口に出た甘木さんに、まずはクランクプーリー交換後もベルトの鳴きが収まらない旨を伝えると
「じゃあ、エアコンのコンプレッサーかなあ」とつぶやいた。
さすがプロだけあって鋭い。ドライブベルトの鳴きが収まらない原因が、クランクプーリー以外だとコンプレッサーの可能性があるという話は、海外の掲示板でも話題に出ていた。
しかし、今のところはキュルキュル鳴こうが、そんなに問題にはしていないので、本題であるオイルの漏れを伝えると。
「ああ、そこね。完全にふさぐには、ハイポンプをオーバーホールするしかないんだよね。とりあえずLHMを補充しておけば大丈夫だから」
と、さも当然のように答える。
1週間くらい預けて、ハイポンプ交換~多額の出費を予想していた割には、あっけなく済んだので、これ幸いと気分が良くなって、オイルの補充方法を教授してもらう。
- 車高を最大限に上げる
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アイドリングしたまま、オレンジの浮きが上部の線に来るまでオイルを入れる
(これは補充後の写真)
なんだ、簡単ではないか。さっそくオイルを取り出して作業に入ろうとしたのだが、オイルのフタが開かないのである。フタの上に最初は逆に回すようなイラストが付いているのだが、いくらひねってもうんともすんとも言わない。
10分ほど格闘した結果、赤い部分のフタではなく、そのすぐ下にある白い部分を逆に回し一度封を切ってから、今度はその白い部分を正しい方向に回すようにすると、やっとフタがあいた。
(これは補充した後)
オイルの容器と、リザーブタンクのフタの位置が、まったくフィットせず、タンクの上にだらだらとオイルをこぼしまくってしまったが、なんとか補充は完了した。
LHM補充後のエグザンティアは、これまで感じていた違和感が消えて、いつものようにゆらゆらと心地よいゆれを伴って走ってくれた。
ハイポンプのネジからは、じりじりとオイルがにじみ出ているので、またいつの日かオイルが足りなくなるのだろうが、わざわざオーバーホールするほどの症状でもないのであろう。
甘木さんも、オイル足しとけば走ると言ってるので、しばらく様子を見ようと思う。