またバイクに乗りたくなった日の話

事の起こりは昨年末までさかのぼる。

暇に持て余した深夜に、Youtubeで久しぶりに、ユアンマクレガーの「Long way round」を見ていたら、ああ、バイクに乗りたいと思ってしまった。

セローを手放してから、かれこれ5年が経過していたのであるが、乗りたくないから手放したのではなく、埼玉から都内に引っ越すことになり、置く場所がなくなってしまったので、仕方がなく処分したのであった。

 しかし、今さらバイクはない。買うにしてもお金はかかるし、保管場所も必要になる。と思ったら、最近ではレンタルバイクというものがあるではないか。

しかし、けっこう値段は高いのである。保険も含めて1日乗ると1万円以上はかかってしまうのだ。前のセローなんて13万円で買ったのだから、10回乗ったらトントンになってしまう。しかも思い立ったのは年末の寒い時期だったので、どうにも踏み出せないまま年が明けてしまった。

ところが偶然とは重なるもので、3月になって、5年ぶりに中学時代の友人と再会したら、この男が40手前でバイクの免許をとって、今は大型バイクに乗っているのだという。

ホンダの「NC750Xだよ」と言われたのだが、知ってるバイクといえば、自分が過去に乗っていた、セローとXL250S、それからユアンマクレガーが乗っていたBMWのGS1200くらいなものなので、あまりピンと来なかったのだが、この男と一緒に、バイクに乗りたいという欲望が沸き上がってきたのである。

今年中に一回はツーリングに行こうと約束して別れ、勢いそのままに物置からヘルメットを引っ張り出してみたのだが、すでに中のスポンジが朽ち果てていたのであった。

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しかし、これくらいでは、バイクに乗りたい熱は冷めることはない。まずはヘルメットをどうするかを考えることにしたのである。