プジョー308のときも、このフランス製4速オートマにはよくない話が付きまとっていたが、実際のところ6年間運転してみて一度もストレスを感じたことはなく、むしろダイレクトな操作性が気に入っていた。
エグザンティアのAL4には、1~2速のショックがすごいだの、3速ホールドになるだのと、さらに不穏な話が出ていたのだが、AL4には慣れているので何とかなるだろうと考えていた。
さて、納車後に街中を流してみた第一印象として、やっぱりAL4はイイ。ぶおーんと加速して、アクセルを離すと勝手にギアが落ちていくので運転が楽しいのである。2008年のプジョーのものよりも、雑な造りでたしかに多少のショックはあるが、この野蛮さが逆に楽しくもある。
バイクのような操作感と形容した人もいたが、まさにそのとおりである。
ところが、30分ほど運転して渋滞にはまったときのことである。
とつぜん、停車直前または停車中にガツンというショックとともに1速に入るようになり、ひどいときには発進時にしばらくニュートラルのまま空ぶかしをしたのち、盛大な衝撃とともにギアが入って走りだすようになったのだ。
これが、渋滞のノロノロ運転中に何度も繰り返されるのは、心にも体にも相当こたえた。ただでさえおもしろくもない渋滞に、さらに停車ごとに不快なショックが響いてくるのだから。同乗している細君の、だから古い車なんて・・・と聞こえてくるような、ひややかな視線もつらい。
その後、渋滞から抜け出して流れに乗るとスムーズにチェンジするのだが、ときおりこの症状は顔を出し、目的地に到着するまで悩まされるのである。
ひどい、ひどすぎる。いくらAL4が好きだからって、渋滞のたびにこうなってしまうのは嫌である。
この問題を解消すべく、まずは甘木さんに相談することにした。