Xantiaに乗ってみた話

このクルマを購入するまでに、ハイドロのすばらしさを説くサイトをさまざま拝見させていただき、期待をふくらませていた一方、シトロエンに乗ったこともなければ、ふだんから車の乗り味を意識しているわけでもないので、そんなに違いがわからないんじゃないかという考えも持っていた。

それで乗ってみた結果としてどうなのかといえば、なんともいえない独特の乗り味が、気持ちいいことは確かである。

しかし、そんなに言うほど乗り心地が激変したわけではなく、まったくシトロエンのことを知らない友人たちを乗せたところで、その違いに絶賛するとは思えない。

結局は自己満足で乗っているので、それで良いのだし、何よりも外装、内装は気にったので、楽しい車であることは間違いない。

 

内装について

プラスチックの質感とグリーンに光る時計やメーターパネルは、ノスタルジックな感情を刺激し、座っていて本当に落ち着く。巷では酷評されているウッドパネルも、このチープ感がアクセントになってレトロな感じが一層引き立っている。

細めのハンドル、カチッと動くウィンカーレバー、やたらに長いハンドブレーキなど、最近のクルマでは味わうことのできない操作性である。

オーディオがMDだったので、CDスロットルに入れるタイプのipadホルダーが使えなくて困ったが、意外にもカバーの隙間にピタリとはまって安定した。

ドリンクホルダーはもちろんないので、今後考えることにする。

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運転について

最初におどろいたのはブレーキである。効いてるんだからわからないペダルの踏み心地のくせに、意図通りにピタッと停まる。これがおもしろい。プジョー308のカックンブレーキとは全く別物である。

古臭いエンジン音も気持ちよく、1.6リッターターボのようなグンという加速はないが、後期型なので加速に不満はまったくない。

加速して、曲がって、停まる、そのすべてを飄々とこなしてくれる。

そして、高速の運転は格別である。気持ちのいいソファに座って、ハンドルをクイクイいじっているといつの間にか目的地についている。疲れないというのは本当の話であった。

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ただ一つの点を除けば、自分にとっては理想のクルマである。

あのAL4の挙動を除けば。。。