前回、思わぬアクシデントにより、中断を余儀なくされたオーディオの修理であったが、日を改めて再度挑戦することにした。
苦労して作成したハーネスを再び取り付けて、キーをONにする。
今度はクルマはきちんと反応してくれる。
そして、オーディオの電源もついたので、成功だ!と喜んだのもつかの間、、、
ラジオの周波数が、まったく見当違いのチャンネルを表示し、オーディオのボタンを押しても、まったく反応がない。
またしてもハーネス交換は失敗に終わったのである。
ハーネスが交換できなければ、もう打つ手なしではないか、、と落胆しながら、しばらく時間が過ぎるままに座っていると、ふとある考えが頭をよぎった。
交換したハーネスだと操作はできないが、スピーカーからはノイズが出ている。
しかし、フロント右側からは、そのノイズすら聞こえてこない。
ということは、原因はハーネスではなく、スピーカー側にあるのではないか。
さっそくスピーカーを取り出して、調べていくと、
この接続端子が怪しい。銅線がほとんど出ていないのである。
これが接触不良を起こしている可能性が高い。
新しく端子をつなぎ直し、オーディオを付けると、、、
とうとうスピーカーから音が出たのである。
これでようやく普通のクルマ並みに音楽が聴けるようになった。
普通のクルマに乗っている人からすれば、
当たり前のことに、何を無駄な時間をかけているんだと思われるだろうが、
普通じゃないクルマに乗っているので、仕方がないのである。