ムルティプラは、内装プラスチックの劣化がひどいというのは、うわさに聞いていたのだが、このムルティプラも例にもれずに、状態はひどいものである。
とくにドアハンドルの劣化がすさまじく、ドアを開け閉めするたびに粉がパラパラと落ちてきて、不快極まりない。
オマケに内張の布の内側からも、ベタベタのスポンジのカスが落ちてきて、小物入れを占領している。
一刻も早く内装のリペアに取り組みたいところであるが、少なくとも丸一日は時間をかけなければならない。しかし休日は子供の遊び相手が最優先なので、丸一日もクルマに使える時間はない。
なんとかして丸一日時間が欲しい・・・ということで、細君の実家で作業することにする。
私=気兼ねなく1日クルマをいじっていられる。
細君=実家で羽を伸ばせる。
両親=孫に会える。
子供=おじいちゃん、おばあちゃんに遊んでもらえる。
これで、全員が笑顔になれる1日が訪れるではないか。
しかし、塗料の買い出しをして、パーツを外して、カサカサ部分をやすりで削ったところまでで、予想外に時間がかかってしまった。
しかたなく、この日は実家に泊まって、塗装は次の日に持ち越すことに。当然誰からも反対は出ない。
ドアハンドルの外し方については、すでに多くの先輩方が紹介しているので省略するが、後部座席の灰皿の奥にあるネジが、なかなか外しずらかった。
塗料の種類も選ぶ暇はないので、近所のホームセンターで売っていたプラスチック用のカラースプレーを使用。
「重ね塗りは、2時間の間隔を空けてください」と書いてあるが、そんなに待っていたら、もう1泊しないと終わらないので、1.5時間の間隔を空けて3度塗り。
2本のスプレー缶で、もう1回分くらいは余っていたのだが、時間の関係で4度目の塗りは断念することに。
大急ぎで作業したので、完ぺきとは言えないが、やらないよりはマシなレベルには仕上がった。
粉も落ちてこないし、手触りが気持ちいい。
内張の布の剥がれは、家にあった「シューグー」という靴補修用のボンドで接着した。
フロントの操作パネルやエアコン吹き出し口も、セスキを使ってベタベタを取り除いたので、これで触るたびに不愉快になることはなく、快適な車内へと生まれ変わった。