エグザンティアのクランクプーリーを交換した話

前回の12か月点検で、クランクプーリーの劣化が判明し、部品が届きしだい交換作業となったわけであるが、甘木さんから

「1週間もすれば届くから、すぐ連絡するよ」

と言われた割には、2週間待っても連絡が来ない。

またいつものように忘れているなと思って電話をしてみると、

「まだ来てないね。。。。あ、来てた来てた。足元にあったよ」

と、やっぱり放置されていた。さっそく1週間後に予約を取って、交換を依頼することにした。

 しばらく、クランクプーリーのことを考えていると、ふと思い出したことがあったので、クルマに走って整備簿をめくり返す。

すると、やはりあった。昨年エグザンティアを納車してもらう際の整備で、クランクプーリーを交換していたのだ。ということは、この部品は、たったの1年しか持ちこたえられなかったということだろうか。。。

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 疑念を抱きながら、交換当日を迎えた。甘木さんの工場は、ここ半年くらいで入庫が倍増し、工場内は修理を待つクルマであふれかえっている。

作業を待ちながら、甘木さんに疑問をぶつけてみた。

 

「あの、このクランクプーリーって、去年の納車整備で交換していますよね?」

「え、そうだっけ?」

「はい、整備簿見たら書いてありました。これって1年しか持たない部品なのでしょうか?」

「いいかい、このクランクプーリーっていうのは、一つのベルトでエアコンから何から発電しているんだよ。だから、クルマに負荷がかかると、その負荷を一気に受けてしまうだよね」

 

なんだかうまくはぐらかされているようにも感じるが、しかし、それを聞いて、こちらにも思い当たる節はある。

たしかベルト音が鳴りだしたのは3月くらい。ちょうどそのころは、AL4の不調に悩まされていて、ギアが固定されたままエンジンが高回転で回るような症状が頻発していた。さらに、長年眠っていたクルマの調子が良くなるのではという勝手な判断で、首都高でキックダウンを連発して、高回転領域を使うようにしたこともあった。

そのおかげか、ATの調子は良くなったのだが、その副作用が今回のプーリー劣化なのかもしれない。。。

 

作業は1時間ほどで終わった。支払いの明細を見ると、昨年より部品代が4000円ほど高くなっている。その理由は特に説明もなく、こちらも訊ねることはなかった。

 

甘木さんの店には、ハイドロシトロエンに乗りたい人が、その技術力を頼りにわんさと詰めかける。

彼らも自分のクルマを維持するために、時間のことも費用のことも何も言わずに整備を任せているのだろうか。そして、私はそこまでしてハイドロに乗りたいのだろうかと、自問しながら帰路についたのであった。

 

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クランクプーリー、マルチベルト交換:約5万円(工賃込み)

これで、また半年後にキュルキュルとベルトが鳴るようなら、迷わずにエグザンティアを降りるであろう。