答えが見つからない人のためのお話(二)

(前回のお話はこちら)

それは夕食後、なんの気なしに新聞をペラペラとめくっていたときでした。
不意に目の前に衝撃的な文字がとび込んできました。

「おなじだ・・・」

それはテレビ欄にありました。その文字を目にした瞬間、わたしの頭には、あの看板が浮かんできました。

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わたしは絶句したまま、しばらく紙面をながめ続けていました。

この文字を目にしたときの、わたしの衝撃をわかっていただけるでしょうか。
おなじものを見つけたこともそうですが、それ以上におどろかされたことがあります。

日本語とローマ字の組み合わせ・・・それはなにもわたしとって珍しいものではなかった。それどころか、わたしはずっと知っていたのです。

あの看板と出会ったころから、それはずっと身近にあったのです。

 

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 わたしのように答えが見つからずに悩んでいる方がいらっしゃったら、無理に見つけようなんてことをせずに、身近なものに目を向けてみてください。
当たり前だと思っているものと、もういちど向き合うことで、道は開けてくるのです。

世間にあふれるもっともらしい言葉に惑わされ、安易に飛びついてはいけません。それはあなたに安心を与えてくれるかもしれませんが、答えにはたどり着くことはないのです。

大切な人やずっと追い続けてきたものの中にこそ、答えはあるのですから。

そして最後に、彼のことはセガールと呼ばず、なるべくセーガルと呼んでください。

それは彼が日本で人気が出はじめた当時、セザールマンションというCMがひんぱんに放映されていたために、世間の人たちがごっちゃにしてしまった呼び名だからです。

 

(終)