エグザンティアにキーパーコーティングをした話

このエグザンティアは、遠目から見るときれいなシルバーボディなのだが、近くで見るとけっこうシミが目立っている。

私は、クルマはいつもピカピカにしていたいタイプの人間ではないのだが、このシミだけは以前から気になっていて、何度か取り除こうと試みているのだが、まったく効果はない。

シミが嫌だというよりも、このままにしておくと、塗装が痛んでズル剥けになり、手の施しようがなくなるのではと心配しているのである。

 

そんな折、ムルティプラでガソリンスタンドの洗車機を利用していると、キーパーコーティングの担当の人が声をかけてきた。

ムルティプラに至っては、ルーフ部分の塗装は禿に禿げて、所々白くなっている。

わざわざそんなクルマに目をつけて高価なコーティングを営業してこなくても・・・と思ったのだが、逆にこの機会を利用してやろうと、エグザンティアのシミの写真を見せて、プロの目で判断してもらうことに。

「これは、、いわゆるウォータースポットですね。完全に取り除くことはできないですが、軽い研磨で目立たなくすることはできると思いますよ」

本当だろうか・・・だったら一回試してみるか。

そう考えて、たまたま近所のガソリンスタンドで20%オフキャンペーンをしていたので、予約を取ってエグザンティアを持ち込んだのである。

 

キーパーコーテイングには、色々なコースがあるが、もちろん選ぶのは、一番安いクリスタルキーパーである。

「あの、以前別のスタンドで、シミも目立たなくなると聞いたのですが」

と、申し込みの際に尋ねると

「研磨が付くのは、ダイヤモンドキーパーなんですよ」

との返答がきた。

なんと、ダイヤモンドキーパーだと、20%オフでも5万円弱するじゃないか。。。

何度も言うが、私は、車をツヤツヤ・ピカピカにしたいわけではない。そんなに金をかけて、シミに効果が無かったら意味がないのである。

 

というわけで、まずはシミの状態を店員さんに見てもらうことにする。

ボンネットの前に来て「これです」と指さすと、店員さんは難しい表情で

「これは、、、塗装の劣化じゃないですか。。。下地か何かが浮き出てる感じですね」

やはりそうだったか。もうこのシミは取り除くことはできない、塗装の劣化だったのだ。

私はショックを受けるというよりも、もう取れないんだから、頑張らなくてもいいことが分かって、逆に心がすっきりしたのであった。

 

だったらクリスタルキーパーもやらなくて良いのだろうか。。。と疑問がわいてくるが、塗装を保護するためにもコーティングはお勧めだという。

クリスタルキーパーの効果は、1年間持続するという。たしかに、1年の間にフクピカでボディを何度も拭くよりは、1回丁寧にコーティングしてもらった方が、劣化した塗装には優しい気もする。

20%オフキャンペーンもあるので、ものは試しでやってみることにした。

 

2時間ほどで施工は完了し、エグザンティアを引き取ってきた。

遠くで見るときれいだが、近くで見るとシミが目立つのは、施工前と大して変わらない。

まあでも、塗装の保護には効果があったと信じよう。