エグザンティアで夏を乗り切った話

今年の夏は身辺がとても忙しく、最後の更新から、いつの間にか2か月が経過してしまった。

屋外駐車をしている者にとって、げんなりするような暑い日が続くと、車に乗る気も失せてしまう。

ドアを開けたとき、室内から「もわっ」とする空気が出てくると、うちの子供は、「車が臭い!」と大騒ぎして、まったく乗ろうとしてくれない。

エグザンティアは、少しだけ普通のクルマとにおいが違うとは思うが、これは味のある香りであり、けっして臭いと大騒ぎするようなクルマではないはずである。

ただ、子どもなので、あの「もわっ」が、臭いと結びついてしまうようなのである。

 

ただ、暑いのだけは否定しようがないので、すこしでも対策が取れないかと考えてみる。

まず、どこが暑いのかを分析してみると、ダッシュボードに吸収された熱が、ものすごい熱を放出している。

これがどうやらエアコンの効きを悪くしているようで、いくら走っても、風がぬるくて、なんだか顔がじりじりとしてくるのである。

こんなに熱が出るのは、古いフランス車だからなのだろうか。

最近のクルマは熱くないのだろうか。

そんなことを考えていたら、夏休みに友人とキャンプに行く機会があったので、2018年式のBMWではどうなのかと尋ねてみると、やっぱり熱いらしい。

炎天下のコインパーキングに、サンシェードなしで駐車していると、ハンドルが熱くて握るのがつらいという。

ということは、きっとダッシュボード周りに熱がたまるのは、どれもそんなに大差ないのだろう。

ただし、BMWは、それでもエアコンは効いてくるらしい。

エアコン性能の差を出されては、こちらとしてはいかんともしがたいのだが、ここであきらめるわけにはいかないので、なんとかしなければならない。

 

炎天下でも、スーパーの屋内駐車場に停めたあとに走り出すと、エアコンはけっこう効いてくる。ということは屋根付きの駐車場を借りればいいのだが、そんな贅沢なことはできない。

だから、すこしでもダッシュボードの熱をためないようにしなければ。

まずはフロントのサンシェード。コンパクトに収納できて便利なのだが、どうにも薄っぺらく、隙間もできるので、熱を通している気がする。

これをフロント全体をぴっちりと覆える折り畳み式に変えてみる。

厚みもだいぶ増えたので、心なしかダッシュボードが熱くない気がする。

 

そして、車内の熱を放出するためには、窓を開けてしばらく走るのが効果的とのこと。

後部座席の窓ガラスには、以前、吸盤でシェードを固定して、開け閉めはできるようになっていたのだが、最近は、開けるたびにシェードの周りの針金が歪んでしまい、使いづらくなっていた。

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そこで今度はマグネット式のシェードに変えてみた。

ドアの鉄部分にマグネットで固定するので、これなら窓を開けてもシェードが変形することはない。

片手でめくれて外の景色も見やすいと、家族からも評判が良くなった。

 

 

ほんの少しだけ、快適になったような気もするのだが、そんなことをしているうちに、猛烈な暑さは勝手に過ぎていってしまった。