東京でも久しぶりに雪が積もった週末から1週間後、2月の三連休の中日に、息子の幼稚園の友人家族と一緒に、群馬県にあるジャパンスネークセンターへ遊びに行くことになった。
先週の大雪とは一転、快晴の空のもと、我がエグザンティアは快調に走り続けて、何事もなく帰ってくるはずであった。
しかし、帰りの高速道路を走らせている途中、何の前触れもなしに「ピロッ」という音とともに、あのランプがまた光りだしたのである。
「これは絶対に気のせいだ。だって、前回の車検で大掛かりな修理をしてから、まだ半年しか経ってないではないか。。。」
どうしてもそう信じたくて、アクセルを踏み続けていたのだが、エグザンティアに付いている「Stop」ランプが、これまで嘘をついたことはないことは、自分が一番よくわかっているはずなのだ。
それに、私の体にはすっかりとハイドロの乗り心地が染みついてしまっているのか、行きの高速で、エグザンティアの乗り心地が、やや普通になっているような、違和感のようなものを感じていたことも事実なのである。
「でも、まだ半年だし、、、こんなに早く漏れてほしくないんだ」
という私の切なる願いは、まったく聞き入れてもらえず、やがて盛大に警告音が車内に鳴り響いたのであった。
後部座席にいた細君は、ため息交じりに「また。。」と不満を漏らす。
それもそうである、連休中日とはいえ、一日外出したあとの帰り道で、もう20時を過ぎている。子供も眠そうな状況で、これからレッカーを呼ばなければならないなんて、普通ではありえない状況なのだから。
とにかく状況を確認してみようと、いったん高速を降りてボンネットを開けてみる。
ハイドロオイルのレベルは、一番下まで下がっている。
たしか、最後に正常なレベルを確認したのは1か月ほど前。
その後、徐々に漏れて今日に至ったのか、それとも一気に決壊しているのだろうか。。
手元にある予備のオイルは少ない。とりあえずこれを入れて様子を見たのだが、下から漏れている様子はない。
となると、半年前と同じ、またブレーキ周りから漏れているのだろうか。。
ここでレッカーを呼ぶことも考えたのだが、すぐには来てもらえなそうな場所である。
それよりも、あと15分高速に乗れば、今日の目的地である細君の実家の近くまで行けるので、オイルレベルを正常まで継ぎ足して、もう一度高速にもどることに。
しかし、10分しないうちに、また、車内は警告音で満たされてしまった。
やはりダダ洩れである。
ここで断っておくのだが、私は家族を後ろに乗せている状況で、一か八かの危険な賭けでクルマを走らせているわけではない。
これまで何度となく漏れてきた経験、そして半年前に同じような状況で首都高を走らせていた経験から、最悪のダダ洩れでも、安全に走らせられる時間を十分に把握したうえで高速に戻ったのである。
だからこの状況でも、目的の高速出口までは十分走れる。あとは降りてから広い場所でレッカーを呼べばよいのだ。
高速を無事に降りて、クルマはレッカーされていき、甘木さんのお店に入庫となった。
まさか、こんなに短期間でレッカーを呼ぶことになるとは、、
これから、治しては漏れる地獄のサイクルが始まってしまうのだろうか、、、
と不安ばかりが募る夜になってしまった。